ご無沙汰しております。
ピノ子です。
先日、7年ぶりにフランスへ行って来ました!
コロナで台無しになった貴重な数年間を
取り戻すかのような
心ときめく楽しい旅でした。
私をフランスへ連れてってくださった
ワイン輸入元、アズマコーポレーションの
市原社長と担当営業の藤井さんには
心から感謝申し上げます。
左は、当店担当営業マンの藤井さん。控え目で物静かな紳士。
一時間遅れで到着したシャルル ドゴール空港。モンペリエまでの乗り継ぎ時間が差し迫っていました。
なのに天下のエール フランス様は遅延を詫びるどころか「乗り遅れたくなければとにかく走れ」という(笑)
広~い空港内、一番隅っこの搭乗口まで猛ダッシュ。汗だくになりながら何とか間に合い、無事に機内に入ったけれど今度は、なかなか出発しない。まだ下でゴトゴト音がする。ポジティブが服を着て歩いてるような市原社長は「きっと我々のスーツケースを積み込むのに時間を要したのかな」と無邪気におっしゃる。私も「なるほど、そういう事か」と頷く。そしてやっと機体は離陸し、美しいフランス上空を飛行しながらモンペリエへと到着。
が、、、我々のスーツケースは出てこなかった!!
天下のエール フランス様は「どうする?明日の朝9時にもう一度この空港で受け取る?」みたいな感じで妙に堂々としてる。
仕方なく翌日の午前に空港へ引き取りに行くと今度はスーツケース1つが足りない!!4つのうちの1つは何故か午後に届くと言う(笑)
意外にも怒りや驚きはなく、フフフッと笑いが込み上げるのでした。日本の航空会社のきめ細かいサービスや献身的なサポート、丁寧な荷物の取り扱い。当たり前のように受けていたけれど、もっと感謝せねばと思いました。気付かせてくれたエール フランス様、心からありがとうね~!!
昼間から軽やかなワインを飲みながら新鮮な海の幸に舌鼓。市原社長に目をやると「しょうがないですよね~?荷物が午後になるっていうんだからね~?」と無邪気な笑顔。何だか、こちらまで楽しくなってきて、やっとフランスに着いたという実感が湧いてきました。ちなみに藤井さんに目をやると「今頃、みんな仕事中なのに悪いな」って小声で。この対比がおかしい!!(笑)軽やかなロゼを飲みながらタコの煮込み、イカのフリット、生牡蠣に魚のグリル、どれも美味しかった!
きれいなモンペリエのビーチを後にし、次の目的地は南仏・ルーションです。
Jean Marc Lafage
ジャン マルク ラファージュ
当店のロングセラーには、ラファージュのワインが多く、14年目を迎えた当店とは前職からのお付き合いなので、かれこれ18年ぐらいになります。
満を持してようやく訪問が叶いました。お声を掛けてくださった市原社長のお陰です。
ドメーヌの敷地に足を踏み入れた時には、もう感無量!お洒落で素敵な建物にも心ときめきました。
ラファージュはたくさんの試飲ワインを用意して到着を待っていてくれました。
今、注文したらいつ入荷するの?「12月頃かな」って事なので寒い冬に熱々の鍋料理と合わせていかが?的な感じで仕入れたいと思います。すっきりした味わいなので鍋料理とも合いそうです。
新しいキュヴェ、コリーヌのピノノワールとシャルドネも旅から戻って早速仕入れました。
さすが天才ラファージュ。バランスの妙味が素晴らしい。シャルドネはリムーの標高600mに位置し、ピノノワールも同じくリムーの標高300mに位置する優良区画。いずれもアンモナイトの化石が発見される土壌から、標高による寒暖差が良質な葡萄を育みます。
試飲ができる建物のテラスの目の前には葡萄畑が広がってました。ワイン樽がお洒落なテーブルに。
あらら!葉っぱの隙間から...お茶目さん。
こんなラファージュですが、車の運転は人が変わったようになるんです。もう、それは恐ろしや恐ろしや!狭い農道もカーブも120キロぐらいでぶっ飛ばすのです。ラファージュ曰く「今日はお客さんを乗せてるからこれでもゆっくりだよ」絶句!殺す気かと思いました。
因みに、ラファージュは7代目で名実ともにルーションを代表する造り手です。
素敵な店構えのレストラン。前菜も魚介もデザートもどれも美味しかった!
次の日もラファージュの別の区画の畑へお邪魔してきました。
世界的な温暖化の影響でフランスの南に位置するルーションも深刻な水不足です。ドメーヌ ラファージュでは2021年からBiochar(バイオ炭)いわゆるバイオマスを炭化させ、それを畑に巻く取組を行っています。畑の保水性が増すのだそうです。因みにラファージュでは選定した葡萄樹を用いて炭化させるそう。温暖化の原因となる二酸化炭素を土壌に閉じ込める役割もあるとのこと。環境に配慮した一石二鳥なバイオ炭は今後一層注目を集めそうですね。
ドメーヌ ラファージュのジャン マルク様・従業員の皆様、大変お世話になりありがとうございました。皆さんが手塩にかけて造られているワインを私たちの大切なお客様に自信を持ってお薦めさせていただきます!
お次の目的地はミネルヴォワです。その前にスーパーへ立ち寄ってお買い物。目に飛び込んできたワイン売り場には、ロゼワインコーナーがあり、所狭しとたくさんのロゼが並んでいました。当店では、年中ロゼワインが売れてます。「フランス人はロゼが好きなんですよ」「ロゼは白と赤のいい所取りみたいで、どんな料理にも合わせやすくて万能ですよ」「今時のロゼは辛口が主体」と説明させていただくと興味を持ってくださるお客様が多く、飲んで納得とロゼに目覚められる方が多いです。「フランス人はロゼが好き」を本当だと知って欲しくてこの写真を撮ってきました!すみません、余談です。
Château Coupe Roses
シャトー クープ ローズ
ミネルヴォワの小高い丘の上。この地で400年以上の歴史を誇るワナリーです。所有する畑はミネルヴォワの中でも標高250m~450mの高地にあり、その優良区画から質の高い葡萄を栽培しています。クープ ローズの考えは「良いワインは畑で造られる」ということ。90年代半ばには既にオーガニック認証を取得し、パワーだけではないエレガンスに溢れたバランスの良いワインを生産しています。
日本には、まだ未入荷の白。バラのラベルじゃないものは、マティアスさんとサラさんが手掛ける作品です。いわゆる自然派ワインですが、マイナスな要素は微塵も感じない香りも味わいも綺麗なバランスのワインです。良い!こんな自然派ワインが好きです。
ひよこ豆の煮込み、スパイスやハーブが効いてて美味しかった!ロゼワインにもぴったり!
ボリューム満点、こんがり焼けたソーセージ。肉の味がしっかりしてて美味しかった!
どれも、自然農法から造られる「ヴァン ナチュール」ですが「きれいな味の自然派ワイン」でした。日本では、臭いワインじゃないと自然派ワインじゃないみたいな誤解をしてる人達が一定数います。フランスではどうですか?と尋ねてみました。フランスでも一部には居るそうです。でも、自然派ワインだけを売りにしてるワインショップに自分たちのワインを並べて欲しくないとおっしゃってました。未完成で未熟なまま瓶詰された粗悪な自然派ワインと一緒にされたくないってことでしょうか。当店は、こんな綺麗な味の自然派ワインをこれからも皆様にお薦めいたします。クープ ローズの新着ワインが入荷したら是非ご案内させてくださいね。
土地のチーズも美味しかった!
なんと美しい景色。
シャトー クープ ローズのマダム フランソワーズ、マティアスさん、サラさん、手作り料理のランチと素晴らしいワインの試飲をありがとうございました。家族が力を合わせて造るワイン、早く当店のお客様にお薦めしたいと思っております!
この日の夜はフランス南西部に位置する綺麗な街ペジエに宿泊。通りに面したブラッスリーで夕食。こんなに明るいのに時間は20時ぐらいだったかな。みんなリラックスしながら外ご飯を楽しみました。サマータイムっていいな。
はて?これは何だったかな 笑
この日の夜はフランス南西部に位置する綺麗な街ペジエに宿泊。通りに面したブラッスリーで夕食。こんなに明るいのに時間は20時ぐらいだったかな。みんなリラックスしながら外ご飯を楽しみました。サマータイムっていいな。
楽しいな~
朝食には必ずチューブでマヨネーズを持参する姿が可笑しくて!私もマヨラーなのでちょくちょく拝借しました。朝食の美味しいハムやチーズにバゲットがあればマヨネーズは必需品(?)
Domaine Chardigny
ドメーヌ シャルディニ
この日の対応は、輸出&広告担当のピエールさんが出迎えてくださいました。お腹を空かせてた私たちに軽い軽食の用意まで。近所のシャルキュトリ専門店に頼んだものだよと言って出してくれたのですが、どれもすごく美味しかった!!
ブルゴーニュ シャルドネやサン ヴェラン、ガメイのロゼやクリュ ボジョレーのサンタムール、ブルゴーニュ ピノ ノワール等々、3兄弟の夢と情熱が詰まったようなピュアで綺麗な味の自然派ワインでした。どれも素晴らしかったけど特にロゼとサン ヴェラン フュ ド シェーヌ、ペティアンが気に入りました。クリュ ボジョレーのサンタムールも良かった! 結局、どれも良かった!!
市原社長の通訳はいつもスムーズ。フランス語で聞いて日本語に変換して私に教えてくれるのですが、フランス人にも発音がいいねと褒められていました。語学堪能って羨ましい。
描かれている花はこの辺りに咲く花々でした。
夜は、市原社長がボーヌの繁盛店に連れてってくださいました。モヤシにごま油が効いた料理に卵がのってる!韓国料理にヒントを得たのかな。ブルゴーニュと言えばエスカルゴ。ニンニク、パセリ、バター、黄金の組み合わせ。食欲が増し増しになりました。
Domaine Rossignol Fevrier
ドメーヌ ロシニョール フェヴリエ
ヴォルネイ村に1510年から続く歴史あるドメーヌ。ヴォルネイとポマール等に畑を所有し1923年に自家元詰を開始しました。2008年からビオディナミ農法を開始。父のフレデリックさんと息子のヴァランタンさんで力を合わせてワイン造りを行なっています。
当主のフレデリックさんです。
そのうちの一つが、通常オーク樽で熟成させるところを試験的にワイングローブと呼ばれるガラス状の大きな球体で熟成させています。メリットとしては、ワインがフレッシュな状態を保つので酸化防止剤を入れる必要がない点。それから温暖化の影響で葡萄が過熟になりフレッシュさが感じられない年があるそうで、それを補うためともおっしゃっていました。樽の価格が高騰してるのもあって、これはガラスだから割れない限り使い続けられるとも。アンフォラを取り入れたり、全房発酵に取り組んだり、より良いものを造りたいという情熱が様々な試みを生んでいます。
左が息子のヴァランタンさん。
手入れが行き届いたきれいな畑でした。
なんとっ!!以前、訪問させていただいたドメーヌ ロランさんの建物じゃないですか!ロランさんお元気かな。その節は大変お世話になりました!
綺麗な景色が広がっています。
やっぱり、ブルゴーニュってすごい産地だな。
無理言ってロマネ コンティの畑まで連れてっていただきました。ブルゴーニュに来たら必ず立ち寄りたい聖地です。ちょっと失敬して畑に転がってる石を記念に持ち帰りたいと企んでいたのですが、畑のすぐ目の前でランチを楽しんでる人達がいたので断念!! 泣
ドメーヌ フレデリック フェリ
ペルナン ヴェルジュレスに拠を構えるフレデリック フェリのワイン造りは1941年から、当初はネゴシアン業から始まり、本格的なドメーヌ業を開始したのは1988年とのこと。2008年からオーガニック農法に着手し、さらに3年ほどかけて畑全体に広げ2011年からはすべての自社畑で自然農法を実践しています。ポリシーは「テロワールを大切にしたワイン造り」現在、北はジュヴレ シャンベルタンから南はジヴリまで36のアペラシオンを所有しています。まさに土地の個性を反映した気品溢れるワインが生産されています。
門を入ると、とてもきれいな中庭がありました。
翌日は、フランスが誇る高速鉄道TGVに乗ってパリへ。
でも、この川でトライアスロンをするなんて信じられないと思いました!!
名残り惜しいけど日本に帰らなくちゃ!こんなに楽しい旅が出来たのもアズマコーポレーションの市原社長と藤井さん、そして温かく出迎えてくださった生産者さん達のお陰です。忘れられない想い出になりました。本当にありがとうございました。
皆様のお越しを一同心よりお待ち申し上げております。
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