2016年9月4日(日)
千歳空港から、この小さな小さな(失礼)
飛行機に乗って函館空港に降り立ちました。
一応、ANAなんですけどね。
離陸した~と思ったらすぐに着陸態勢になるという
新千歳空港から函館までわずか30分のフライトでした。
この日の夜は『函館バル街』
函館で人気の飲食店が勢揃い。
一綴り¥3500のチケットを購入して
色んなお店をはしご出来る仕組みです。
そこで、最初に行った時は行列で入れなかったお店に
二回目の再チャレンジで何とか席に通され、偶然にも相席になったのが憧れのレストラン モリエールの中道シェフだったのです!
料理に関するお話しをされると、まるで少年のよう。
しかも、テンポの良いウィットに富んだ楽しい会話。とても気さくでものすごく素敵な方でした。
『もう、これだけで函館まで来た甲斐があった』と思いました。
しかも、中央の男性が中道シェフが兄貴みたいな存在だと信頼を寄せられている
鹿野さんという方なのですが、なんとっ!!最近、当店のワイン会に2度も参加して
下さった女性の叔父様だったのでした。 この写真を私がフェイスブックにアップしたら
『私の叔父が一緒に写ってる~』と(笑)世の中って広いけど狭いですね。
料理学会の様子
5日、6日と二日間に分かれて開催されました。
朝の9時に会場入りして午後17時半まで。
有名レストランのシェフや日本料理店の料理長が勢揃いし
テーマに沿いながら多くのことを語ってくれるのです。
この方は東京、神谷町の「SUGALABO」
須賀 洋介シェフです。
26歳で「ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション」六本木ヒルズ店の
総料理長に抜擢され、その後ロブションのラスベガス、ニューヨーク、台湾
パリで新店舗立上げの総料理長を務められた人物として広く知られています。
前回の料理学会は佐賀県で開催されたのですが
佐賀といえば器が有名。 有田焼と料理人とのコラボの模様も
映像で流してくれました。
現在は美瑛町で「美瑛料理塾」を
主宰されている斉藤壽さん。
長年、柴田書店に勤務し、月刊「専門料理」編集長を15年努められ
独立後は「料理王国」を創刊されています。柴田書店が数多く出版されて
こられた料理に関する多くの書籍をお持ちの方も多いと思います。
まだフランス料理が広く浸透していなかった時代から、それらの出版を
手掛け、プロも学べる専門誌といえば「柴田書店」といわれる礎を築いた方です。
※ ゲッ!!
函館のゆるキャラ「イカール君」が飛び入り参加
山形県鶴岡市を一躍有名にした
レストラン「アル・ケッチャーノ」の奥田政行さん。
在来野菜やその他、地元産の食材に特化した
地域を巻き込んだ取り組みが高く評価されて2014年に
鶴岡市が「ユネスコ世界食文化都市」に認定されました。
東京六本木 日本料理「龍吟」の
山本征治さん
11歳で料理人になると決めて、15歳で家を飛び出し料理の世界に飛び込んだという山本さん。
日本料理は日本人が、世界に本物を発信できる立場であり続けられる唯一の料理。
国家職務に等しく、日本の国技であるというこの想いを頑なに貫き通す熱き料理人。
この日は「世界に誇りし日本料理 RYUGIN HISTORY2016」という
テーマで、料理の映像を主体に講義をされたのですが、「感動した」の一言で完結。
龍吟に絶対に食べに行くと心に決めました。料理の映像を通して山本さんのイメージを
一言でいうと「サムライ」 世界に誇れる日本料理。そしてこんなに高い志を持った方に
お会いできてとても光栄でした。
右:東京 銀座「レストラン MASA UEKI」の植木将仁さん
左:栃木 宇都宮「オトワレストラン」の音羽和紀さん
ブラッボー♪ 金沢出身の植木シェフの料理は、日本の優れた食材を捉えて、
フランス料理の技法で活かす「和魂洋才」のコンセプトはとても洗練されていました。
人々の五感を刺激し、感動を与える料理人として高く評価されています。
しかも特注の佐賀県有田焼の器に盛られた料理の数々は溜息が出るほど美しい。
音羽シェフは、多くの料理本を出版されていて(私もたくさん持ってるっ!!)
ものすごく気さくで優しい方でした。宇都宮にフランス料理店がなかった時代から
その土地に根差してフランス料理の素晴らしさを発信し続けてこられた偉大な料理人です。
函館の夜の街をプラプラ
古い建物が多く残る町並みは
どこか懐かしさを感じてしまい、妙に落ち着きました。
今回初めて参加させていただいた料理学会は、日々変化する
食を取り巻く環境や経済、伝統、革新、マリアージュ、等々
改めて多くを考えさせられる機会に恵まれました。私は料理人ではありませんが
料理には美味しいワインやお酒が付き物でして、料理とは切っても切り離せない
立場におります。それらを踏まえつつ、お客様に喜んでいただけるような仕事を
していきたいと思います。
by ピノ子でした♪
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