こんにちは。久しぶりの投稿となるピノ子です。いつもご来店並びにブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
先日、念願だったニュージーランドへ行って来ました。
旅の備忘録を兼ねたこちらの投稿、読んで頂けたら幸いです。
2025年2月19日(水)
18:45分 成田発の便でニュージーランド第二の首都、北島のオークランドに到着。
現地は朝の9時半でした。夜の便って快適ですね。起きたら到着してるイメージです。そして、乗り換えて首都ウェリントンへ。
ウェリントン空港には、ロード オブ ザ リング3部作の舞台となったニュージーランドらしい大迫力の鷲のディスプレイが圧巻でした。遥か先に通ってきた道が見えます。素晴らしい絶景。
ニュージーランドへの期待値が上がりました。
頂上には道を切り拓いた先人たちの石碑が建っていましたがこの峠の名前が出てこない!!
そして、峠を越えてマーティンボローの町へ到着。
最初に訪れたのは、当店でも大人気だった「マ・メゾン」の畑です。ご高齢で後継者がいらっしゃらなかったオーナーご夫妻が売却したことによって消滅したワイン。売却後、元々のオーナーだったラリーさんが畑の手入れを任されており、さらに一部の畑をラリーさん自身が買い取って葡萄を栽培しています。
収穫間近の畑には、鳥害を防ぐためにネットが被せられていました。
栽培家としてのキャリアと実力は生産者達の間でも広く知られる存在です。
特にラリーさんの区画が素晴らしい実り。
一目でわかる、わかりやすさ(笑)
ラリーさんの新しいワイン。
マ・メゾンを彷彿とさせる洗練美。
リリースが楽しみです。
葡萄畑の中からラリーさんを囲んで。
夕食は、こちらのホテル内にあるレストランで。
それにしても、かわいくて素敵な街並。
それぞれ、鶏や豚やサーモンを注文。私は仔羊をいただきました。それもラムチョップ。まったく臭みがなくて柔らかくて最高に美味しい羊肉週間の始まりです。旅の間中、必ずラムを注文する私に、メンバーもびっくり。北海道なので、いつもラムを食べてるのでは(?)と思われていたのかも。北海道産ラムは希少過ぎるし、甘いタレ漬けのマトンは、ほぼオーストラリアからの輸入肉。
なので普段は滅多に食べません。ニュージーランドラムは別格の美味しさ。
左からニュージーランド専門の輸入元「サザンクロス」の檀原社長。もう14年ほどのお付き合いになります。当店のニュージーランドワインは檀原社長からのみ仕入させていただいております。
ニュージーランドに懸ける情熱とお人柄の素晴らしさが最大の理由ですが、セレクトされてるワインも素晴らしいものが多く、当店のお客様にも大変喜ばれております。
松下奈緒似の小柄な美女は、渋谷でニュージーランド専門の飲食店をご主人と経営されていて、難関の資格「デュプロマ」を目指す優秀な女性です。一番右は名古屋でニュージーランドワインと多国籍料理の飲食店、そしてオンラインショップを経営されてる岩須さん。ニュージーランドの超プロフェッショナルです。DJもされてるから声も素敵!そして、さり気なく優しい紳士。
檀原社長が良い人だから、自然と良い人が周りに集まってくるんだな~と、お二人にお会いしてつくづく感じました。そして、みんなニュージーランドのプロ。私は身を任せるだけの楽チン旅でした。
次の日は、いよいよ我らの浩平さんがワイン造りを行なう銘醸地、ワイララパのグラッドストーンへ。当店で大人気のニュージランドワイン「グリーンソングス」
檀原社長が十数年前、まだ試飲もしていない段階で「ワインを買わせて下さい」と言わしめた浩平さん。そのエピソードを聞きながら「常々、慎重派だと思っていた物静かな檀原社長もやる時はずいぶん思い切ったことするんだな」と感心しました。結果大正解ですもんね。
浩平さんのワインは、当店でもリピーターになってくださるお客様が多く、やっと、お伺いすることができて最高の気分でした。
小高い丘の上に佇むこちらの建物は、収穫の際に働くスタッフの宿泊用とのこと。この建物を背にして見下ろす景色が絶景です。
浩平さんが、石がゴロゴロとしたすり鉢状に流れた地形のことや気候風土、畑のことを説明してくれています。日中は30℃を超えても朝晩は10℃ぐらいになり、昼夜の寒暖差が厳しいそう。そんな過酷な環境が上質なワイン造りに不可欠な要素です。
目の前にはグリーンソングスの畑が広がっています。なんて美しい景色なんでしょう。
霜の害を防ぐために造られた人工池には、鴨や黒鳥などの野生動物が飛来し、様々な生物や植物が多様性を育んでいます。
グリーンソングスの畑の目の前の黒い屋根の建物は
グラッドストーン アーラー大地という名の立派な建物。日本が誇る老舗酒造メーカー「西酒造」さんが手掛けています。
浩平さんは、ここでグリーンソングス シリーズやアーラーの栽培から醸造、施設の運営などを任されています。
建物の中にはレストランがあり、素敵なテラス席でランチをいただきました。
弱発泡の軽やかな辛口ペットナット ロゼ。ビオディナミ農法で大切に栽培されたピノ・ノワールとピノグリの混植畑「ザ ・クリスフ」で造られます。フレッシュな木苺やさくらんぼ、プラム等の赤系果実のチャーミングなアロマ、はつらつとした酸が心地良いロゼ。前菜と合わせて最高のマリアージュでした。サーモンや薄切りのローストポークみたいな軽めのランチで昼から飲みたくなるようなロゼ。淡い色合いのピンク色も可愛らしい!普段から「昼酒のススメ」を提唱する私は、日本に帰ったら即仕入れようとほくそ笑んだのであります。ロゼの素晴らしさって、これから迎える桜の季節だけじゃないですよね。まさに食事に寄り添う万能選手!
こちらは、浩平さんが「ファンキー」と名付けたソーヴィニヨン ブラン。何がファンキーかと私なりに解釈しますと、このソーヴィニヨン ブランはなんと全房発酵で造られています。「え?白葡萄品種のソーヴィニヨン ブランで全房発酵?」という驚きと共に浩平さんのチャレンジ精神がまさに「ファンキー」そのものなのです。注がれたワインは、明るい金色をしており、青リンゴの蜜やマンゴー、パイナップル等のトロピカルなアロマを感じる重厚なフルボディ。もちろん、こちらも当店でお薦めさせていただいております。
ニュージーランドに一台しかないというフライヤーで揚げられた特別なフライドポテト。人生で食べた芋料理の中で一番美味しい!!外はカリカリなのに中はねっとりとしてて、じゃがいもの旨さが際立っていました。ただもんじゃないフライドポテトに一同感動。
ワイナリー内に常設されているレストランは地元の人々の来訪で賑わっていました。美味しい料理と自身で選んだワインを飲んで、最後は購入まで出来たら嬉しいですよね。
浩平さんがシェフ始めスタッフの面接を行うそうです。さすが見る目は確かなのでしょうね。料理は大味じゃなく、とっても繊細で絶妙な味わい。ハーブや香辛料の使い方が主張し過ぎず素材そのものの美味しさを引き立てていました。浩平さんの繊細なワインとぴったりなのです。料理を運んでくれたスタッフの皆さんも笑顔が素敵で感じが良い接客。総合的な居心地の良さに大感動。浩平さんの奥様もとっても素敵な女性でした。
どれも美味しいおつまみがちょこちょこ乗ってる大皿プレート浩平さんのデザートワイン「レイトハーベスト リースリング」と共に。
こちらも当店に近日入荷予定です。
極限まで収穫を遅らせ糖度を高めた葡萄から仕込まれる希少品です。
お楽しみに!
寛ぐ岩須さんとたまちゃん。
ここで一日中自然を眺めながらワイン飲みたいな。
心に残る楽しいランチ会でした。
瓶内二次発酵で造られたスパークリング ワイン。ここでしか買えないので購入させていただきました。
清潔・清潔・清潔とにかく感動的にきれいでした。
ビオディナミ農法で大切に栽培された葡萄は密度が高くたわわに実っていました。ピノ・ノワールやシャルドネの畑。収穫は間近。今年の出来も楽しみですね。
夜は、宿泊先の豪邸シェアハウス(?)でバーベキュー浩平さんご夫妻も駆けつけてくださいました。
どこのお庭にも必ず置いてあるバーベキュー用の焼き台。
檀原社長が焼いてくれたラムチョップとマッシュルーム。
実は、美味し過ぎてどこに行っても毎日のようにラムをいただいておりましたが、お世辞じゃなくマーティンボローの中心部にある肉屋さんでわざわざ購入し、檀原社長がせっせと焼いてくれたラムが一番美味しかった!
浩平さんが焼いてくれた豚肉も美味しかった~ 特別な時間はあっという間に過ぎていきました。
楽しい宴をありがとう。決して忘れません。
翌日は、ウェリントン空港から南島のネルソンへ移動しました。
きれいな海!!
きれいな場所!!
フィッシュアンドチップスが名物です。
鱈やホキ(?)鯛みたいな白身魚、衣はカリっと中はしっとり。
ケチャップじゃなくてタルタルソースで食べたかったな。
添えられたポテトフライに驚嘆!
美味しいけど、こんなに食べられないっ!
この日の宿泊先は、こんなに素敵な邸宅。写真を撮り忘れていますが、どこの宿泊先もこんな豪邸ばかり。ホテルに宿泊するより、何人かまとまるとお得に泊まれるそうです。
広い庭に青い空。
テラスもこんなに広々としてて快適でした。 この日の午後は、ブラッケンブルックを訪問させていただきました。
もう、8年ぐらい前になりますがブラッケンブルクを運営する奥様のウスラさんとは、東京で食事をご一緒させていただいたことがありました。あの時も、ニュージーランドに来ることがあったら是非立ち寄ってねと言ってくれたのを覚えています。やっと伺うことができて幸せです。
葡萄畑は、こんな傾斜を登った先にありました。
ブラッケンブルック 当主のダニエルさん。
ピノ グリ
ワインの良し悪しは、8割が畑で決まるそう。良い葡萄さえあれば、あとはお手伝いするだけと。栽培から醸造まで日々大変なご苦労もあるでしょう。でも、ほとんどの生産者さんは同じ事をおっしゃいます。
ピノ ノワール畑はトータルで18haあり、上記の品種以外にモンテプルチアーノもありました。
熟すのが一番遅いのでピノ ノワールより4週間も後に収穫するそうです。
当店でもお馴染みのブラッケンブルックのワイン。
ウスラさんは、8年前にお会いした時も可愛らしい女性だなって思ったけど何も変わってない。物静かで余計なことは話さないけど微笑みは絶やさない可憐な女性です。気になっていたモンテプルチアーノを試飲させていただきました。 年間たったの100ケースしか生産されていないそう。
ブラックベリーやプラム、スパイスのアロマが感じられます。
重た過ぎず、きちんと酸もあるので料理に寄り添ってくれそう。
美味しい!
ダニエルさんは、医療関係の仕事から一念発起して好きなワイン造りの道へ飛び込んだそうです。自分が造ったワインを皆が美味しいと飲んでくれる姿を見ることが一番の喜びとおっしゃってくれました。
ウスラさんが焼いてくれた絶品自家製パンとチーズをいただきながらの試飲
気温は高くても湿度がなく
心地良い風が吹くので快適です。
この車で営業や配達に行かれるのかな
夜は、ダニエルさんとウスラさんに連れられて海が見えるレストランでお食事。 サマータイムなので明るいです。
ダニエルさんが特別なワインを持って来てくれました。
2021 ファミリー リザーヴ ネルソン ピノ ノワールすごく美味しい!ピノらしい華やかな香り、木苺や赤スグリのような可愛らしいアロマが魅惑的。
見上げると綺麗な星空でした。
The Gin Shack
ザ・ジン・シャック
翌日は、クラフトジンの蒸留所兼試飲や食事もできるラボにお邪魔しました。
お洒落な建物
広い敷地に奥が蒸留所バーベキューやイベントも開催できる芝生のスペース
レストランでジンを使用したカクテルをいただきました。綺麗な色合い、しかも美味しい!
アジアンテイストやフレンチテイストの多彩な料理が運ばれてきました。このラボのオーナーであるベンさんは、WSET(ワイン&スピリッツ教育機関)とIBD(醸造家&蒸留家協会)を取得し、ニュージーランドでただ一人、WSETスピリッツの最高レベルを教える資格を保有してるそうです。すごくフレンドリーで感じの良い方でした。
なんと、先ほどカクテルで頂いたジンはピノノワールで造られたジンなのです。
ニュージーランド、マールボロ素材にこだわり抜いたプレミアム クラフトジン。
試飲ルームでジンの飲み比べ
ハードだったけど、グィーっと飲んでみた。
檀原社長が輸入する予定なので
当店に並ぶ日も近いと思います。
お楽しみに!
LOVEBLOCK
ラヴ ブロック
創業者のキム クロフォードさんはニュージーランドのワインメーカー オブ ザ イヤーを二度も受賞経験のある実力者。そんなキムさんが、パートナーのエリカさんと立ち上げたのが今回お邪魔させていただいたこちらのオーガニックファーム。マールボロの最奥地に広がる大自然の中にありました。お二人がこの地を気に入られて「ここしかない!」と決められた理由がわかるような気がしました。
造られるワインは、ビオディナミ農法で大切に育てられた葡萄から。ラベルもタンポポは太陽、丸い綿毛は月をイメージに描かれています。
同じヴィンテージや異なるエリア、SO2を入れていないもの、ワインを安定させる為に極少量だけ加えたもの、SO2の替わりに茶カテキンを加えたものなど、様々なソーヴィニヨン ブランを試飲させていただきました。エリカさんにとって、ソーヴィニヨン ブランは高貴な品種だと思っているので色んなスタイルのソーヴィニヨン ワインを造ってみたいのだそう。どれも印象が違うから面白い!
私は、特に「ティー ソーヴィニヨンブラン」がお気に入り。SO2の替わりに茶カテキンを加えたものです。舐めるととてつもなく苦いのに、ワインの味には何も問題なくむしろ深いコクを感じるソーヴィニヨンブラン種のオレンジワイン。畑を案内して下さったのは、栽培を担当されているジョアンさん。
丘の上をどんどん登った先に広がる雄大な景色。ビオディナミ農法で牛糞が必要なので山の上の広いエリアに放牧されていました。好奇心旺盛な牛たちは一斉にこちらをガン見してあっという間に近くまで寄って来てくれました。こんなに広い放牧地ならストレスもないでしょうね。
こちらの葡萄はゲヴェルツトラミネール。そのまま食べても美味しいので、ゲヴェルツを収穫する時は、皆がつまみ食いしないよう歌を唄わせながら摘むんだよとおっしゃっていました。
携帯カメラだと大自然をお伝えするのが難しい。是非、ニュージーランド ワイン専門インポーター「サザンクロス」さんのHPをご覧ください。
ここのエリアでは、ビオディナミで使用しなければいけない植物や牛糞をこの囲いの中で作っています。
微生物によって活性化されているので、牛糞もまったく臭くない!!
お忙しい中、畑のご案内とご説明を丁寧にありがとうございました。
訪問の記念にラブブロックの文字が刺繍されているキャップをプレゼントしていただきました。キャンプや犬の散歩に行く時に被ろうと思います。
この日の宿泊場所も一戸建ての素敵な家。
リビングやキッチンも広いけど、部屋も広々として綺麗でかわいい。
長期宿泊も多いのかクローゼットもたくさん収納できそうな広々空間。
そして、この日のディナー
私は、またまた羊!
マトンの煮込み
これも美味しかった~
檀原社長が注文したミラノ風カツレツ(?)社長の小顔よりでかくて一同大笑い!
とにかく付け合わせのポテトが大盛り
お皿の色味がきれいなカリカリパン
お腹を満たした朝ごはんのあとは。。。
TWO RIVERS
トゥーリバーズ
トゥーリバーズは、ワインメーカーのデイビットさんが2004年に設立したワイナリーです。フランスやスペイン、コルシカ、アメリカ、チリ等、それぞれの国で栽培や醸造の研鑽を積み、現在ではマールボロのテロワールや多様性を表現した様々なワインを生産しています。
当店のブラックコテージ ピノ グリでお馴染みのワインスタジオへ
車で15分ほど広大なエリアの畑
そして広い!
灌漑設備がないと奥の砂漠みたいになるのかな
葡萄の生命力がすごい
葡萄畑で単一区画で自社畑のピノ ノワールをいただきました。
この傾斜を時々立ち止まりながら息切れしてる自分が情けない
そして見渡すとこんな大自然の中に畑がある。登った甲斐がありました。
デイビットさんがおっしゃる通り、マールボロの多様性のあるミクロクリマの重要性を畑にお邪魔したことで理解できたような気がします。
小さな可愛いお花
畑を後にし車で向かった先は
デイビットさんが生まれ育ったという、こちらの黒い建物。そうです!ワイン名にもなっている「ブラック・コテージ」
デイビットさんが、用事を済ませて来てくださいました。爽やかな笑顔が素敵
そして、葡萄畑に囲まれた広いお庭でバーベキューランチを用意してくださってました。わーい!しかもラムステーキ!付け合わせに新鮮なサラダ。どれも美味しかった!!こんな広々した所で放し飼いにされてるワンコはさぞ幸せだろうな。
名前は、忠犬ハチ公からとって「ハチ」笑!
笑!!
檀原社長の所に駆け寄ってきた人懐っこいハチが「おい、撫でろよぉ~」と言わんばかりに前足でツンツンしながらお腹を見せてアピール。めちゃ可愛かった~!
トゥーリバーズの皆様、マールボロの素晴らしさを実感させていただきました。貴重な体験をありがとうございました。
NOVUM
ノヴム
ノヴムは、ウィルさんとレイチェルさん夫妻が極少量のみをこだわり抜いて生産する、いわゆるオートクチュール的なワイン造りを行なっています。自社で所有する40haの畑の中から秀逸な葡萄を生み出す樹だけを選別し、特に優れた房のみを手摘み収穫して自身の「ノヴム」の醸造に使用しています。それ以外の葡萄は、古くから提携するワイナリーに(すごく有名)供給しているそうです。
カリフォルニアのオーボン クリマで知られる故ジム クレネデン氏やフランス ブルゴーニュの名門コント ラフォンでワイン造りを学んだウィルさんは、マールボロのテロワールを表現したワインを造りたいとおっしゃっていました。
畑の近くの大きな木の下でシャルドネをテイスティング
何で河川で石を持ってるのかな?と思いますよね。
ぷぷぷぷ。。。。
なんと、この石はシャルドネを樽熟成させる際にワインと一緒に入れておくそうなのです。初めてノヴムのシャルドネを飲んだ時、まるでピュリニー モンラッシェを思わせる硬質的なミネラル!!を感じていたけれど、それは「石」が理由だったのか!!とびっくりしました。
笑!!樽の中に石という斬新さ
ウィルさん曰く、石を拾いに河川に出掛けると、たくさん転がってる石の中からこちらへ向かって訴えてくる特別な石があるのだそうです。笑っちゃいけないと思いつつウィルさんの真剣な顔に笑いが込み上げてくるのでした。石を入れることによって豊富なミネラルを生み温度を一定に保つ効果があるそうです。
ワイナリー犬のメイジー
遊びたい盛りの二歳の女の子。
賢くて可愛い子だったな。
まだ陽は高いけど夕方、ご自宅に招待していただきました。素敵なテラスのあるお洒落なお家。標高が高いせいか涼やかな風が通って気持ちいい。
蕎麦を焼きそば風にした麺と野菜サラダ。牛肉はウィルさんが焼いてくれました。オードブルもメインディッシュも美味しかった!!
奥様のレイチェルさんは、KPOPにハマっていてお気に入りはBTS。とにかく明るくて優しくって彼女の周りにいると皆が笑顔になってしまう素敵な女性でした。お二人は、修行先のコント ラフォンで出会い、ウィルさんの猛アタックの末、イギリス出身だったレイチェルさんをニュージーランドに連れて帰ったそうです。それも納得!!
いつの間にか夜は更けていて、綺麗な星空が広がっていました。
笑ってばかりの楽しい時間をありがとうございました。
ワインの素晴らしさだけじゃなく、お二人の人柄にも感動した1日でした。
翌日の朝食は、マールボロで有名なミートパイのお店。もともと小さなお店だったけど行列ができるほど繁盛して立派な店構えになったそう。
一番人気の看板品ポークとベリーのミートパイ
正直言って、ミートパイという料理自体にあまり興味がなく、美味しいと感じた事は一度もなかった。でも、ここのパイは美味しい!!すごく美味しい!!ゴロゴロした豚の塊にベリーの甘さやスパイス使いが絶妙。また食べたい。
オークランドへ向かう機内の窓から
ニュージーランド最大のワイン産地マールボロの壮大な葡萄畑です
オークランドに到着し、車で南に45分。テカウファタという街へ
当店の開店当初から今日まで15年、ロングセラーであり続ける白ワイン「インヴィーヴォ ソーヴィニヨン ブラン」やっと来ることが出来ました。当店が初めて仕入れたニュージーランドワインがインヴィーヴォでした。思い返すと懐かしい。
1903年 ニュージーランドで初めて葡萄栽培や醸造の研究所として造られた歴史ある建物を2016年からインヴィーヴォが使用しています。そんなに古さは感じませんでした。
数々の受賞歴
この日は、設立者のティム&ロブさんは、アメリカの女優「サラ ジェシカ パーカー」のワインお披露目イベントに参加するためご不在でしたが、お二人からも信頼の厚いNo3のアランさんが対応して下さいました。
インヴィーヴォの理想は革新的かつ現代的な取り組みで、世界中に最高のニュージーランドワインを届けること。2008年に最初のワインをリリースしましたが、瞬く間に世界のワイン市場を席巻する存在になりました。数々の受賞歴はサザンクロスさんのHPに詳しく記載されているのでご興味のある方は是非ともご覧ください。いつも世界を忙しく飛び回っているティムさんやロブさんに替わってワイナリーを守ってる!アランさんにお会いしてそんな印象を受けました。そして、とってもいい人なんです。
ティム&ロブさんにお会いできなかったのは残念でしたが、とても素晴らしいお二人からワイナリーの歴史やワイン造りのことを聞かせていただきました。
これから収穫という忙しい時期にお時間を作ってくださって本当にありがとうございました。
第二の首都オークランドは都会でした!大自然の中、実りを迎えた畑ばかりを見てきたので高層ビルがやけに新鮮!
都会だけど、日本みたいに清潔です。ゴミが落ちてない。

ニュージーランド、好きになりました。葡萄畑やワイナリーで出会った生産者さん達はみんな優しくて親切。そして大らかでした。日々、自然と向き合い「こんなワインを造りたい!」と思い描きながら葡萄畑の手入れをされてるわけですよね。晴れでも雨でもどんな時も我が子のように葡萄を見守る。だからワインの味わいって、なんとなく生産者さんのお人柄に似てたりします。私は、生産者さんを尊敬しています。そして、そんな生産者さんと信頼関係を築きながら向き合っているインポーターの存在も大きいです。檀原社長のお陰で当店に並べさせていただいてるニュージーランドワイン生産者さん達がお人柄も含め、いかに素晴らしいかを再認識することができました。今回、共に旅をしたたまちゃんも岩須さんも本当に素敵な人たちで、あれこれ思い出すだけで泣けてきます。たくさんの優しさをありがとうって。それもこれも、引き合わせてくれたのは檀原社長です。感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、ニュージーランドワインといえば「サザンクロス!!」で参りたいと思います。
可愛いたまちゃんと記念に一枚
すぐに東京のお店に食べに行くからね~
大変、長いブログを最後まで読んでくださってありがとうございました。今回の旅で訪れたワイナリーのワインは当店にすでに入荷しておりますので飲んでいただけたら幸いです。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。